チケットの存在
物忘れが激しくって大変な老後、自分には絶対関係の無い世界だと思ってました。
まず、本を読んだり字を書くことが多いし、楽器を演奏したり、指先や頭や目をよく使う。
注意深く相手を観察し、矢つぎ早に悪口を言って口ゲンカに勝利する等、
私生活において、ボケを防ぐことはかなり取り入れていた筈であったのですが。
先日、新幹線に乗り遠行した時、チケットの確認のために女のパーサーがやって参りました。
チケットを差し出すべく手をポケットに、そしてまた別のポケットに、さらに別のポケットに手を入れながら、パーサーに視線を送ると、
「そちらにあります。」
と窓の所に放置されたチケットの存在を御指南頂きました。
うーむ、来るべきときがついに来たかと一日ブルーに。
自分がボケたらどうなるんだろうと考えながら、帰りの新幹線に。
そして、同じテツは踏むまいと、玉ちゃんの方をしっかり見て、
「ここに置いたもんね。もう忘れないもんね~」
と心にさけび、自分自身に確認させるべく少し力を込めて、チケットを朝と同じ窓の所に。
さあ来るなら来い、パーサーめ。
今度はサッとカッコよく出すぞーと思ったら、何と、こんな事があって良いのでしょうか。
何てことでしょう。
朝と同じ女パーサーが、私の顔とチケットの場所を確認してから「フフフ」と笑って仕事していきました。
何の笑いだったのか気になり、しばらくボケーとして居りました。
Posted by 石田千尋 日記・コラム・つぶやき | 固定リンク | トラックバック (0)




